報告:愛知の活動-講演について解説1

DLBSN愛知のバナー

 2025年5月23日金曜日、社会医療法人愛生会本部会議室においてDLBSN愛知エリアの交流会が開かれました。故小阪憲司先生(横浜市立大学名誉教授)が発見し・確立した「レビー小体型認知症(Dementia with Lewy bodies: DLB)」に関する基礎知識を、筆者が講演した時に用いたスライドに沿って解説します。全部で10回ぐらいの連載になるかと思います。

(文責:鵜飼克行、レビー小体型認知症サポートネットワーク愛知〔DLBSN愛知〕顧問医、総合上飯田第一病院・老年精神科・部長)

報告:第1回

スライドの全ページを見る(2025年5月23日 愛知・交流会報告)

ー1枚目解説ー

鵜飼先生
鵜飼先生

説明は不要ですね

ー2枚目解説ー

鵜飼先生
鵜飼先生

説明は不要ですね

ー3枚目解説ー

「レビー小体型認知症サポートネットワーク愛知(DLBSN愛知)」の(武漢コロナ感染症・パンデミック前の)交流会の風景です。

鵜飼先生
鵜飼先生

ワイワイやりました

 パンデミック前(2019年まで)は、主に当院(総合上飯田第一病院:名古屋市北区にある病床数236床〔精神科病床なし〕・6病棟制の中規模の総合病院)の入院病棟館(南館)の最上階の大会議室(ホール)で行っていました。しかし、当院は未だクラスター発生を警戒しており、南館への入館制限を実施継続中のため、入院関係者以外の一般の方の入館ができません。このため、今回、5年ぶりに、当法人(社会医療法人愛生会)の本部ビル(当院から徒歩1分)の会議室(南館ホールの5分の一ぐらいの広さ)にて、20名様限定で行いました。

次回のDLBSN愛知の交流会は、同じ場所で、2025年11月14日に開催します。ぜひご参加ください。

 なお、コロナのために、当科の認知症診療が、どのような影響を受けたのかについて、詳しく報告していますので、ご興味のある方は、下記論文1)を参照ください。

 「日本認知症予防学会ホームページ(他サイトへ)」から「会員ページ」をクリック(会員でなくても大丈夫です)、「学会誌」をクリック、「VOL10, No2, 2020年」のところにあります。学会誌のページ(他サイト)

1)鵜飼克行.(2020)新型コロナウイルス感染症のパンデミックは認知症診療をどう変えたか?-総合上飯田第一病院・老年精神科での経験-.日本認知症予防学会雑誌,10,28-32.

ー4枚目解説ー

鵜飼先生
鵜飼先生

生前の小阪憲司先生からお借りした「認知症の原因別の割合」を示したグラフです。

 私は有難いことに、小阪先生(故人)から「僕の講演スライドは、鵜飼君も講演で使っていいよ」とのお許しを得ています。

 アルツハイマー型認知症が最も多く、全体の50~60%を占めますが、次に多いのがレビー小体型認知症で、全体の15~20%を占めます(血管性認知症も15~20%です)。

鵜飼先生
鵜飼先生

したがって、レビー小体型認知症は「第2の認知症」とも呼ばれています。

鵜飼先生
鵜飼先生

今後は、レビー小体型認知症の割合は増加し、逆に血管性認知症は減る傾向になるだろうと思われます。最近は、脳血管性認知症ではなく、血管性認知症と呼ぶことが多いです。

 

第1回はここまでとします。また、来週、お会いしましょう。