番外編1
— 異国日本でDLB闘病中 —
横須賀米国第7艦隊を退役された現在71歳の方のエッセイです。DLBと昨年診断し、現在闘病中です。異国の地日本で、day serviceやその他の認知リハビリテーションの場もなく困っています。

そんな彼に何とか認知リハビリテーションの場を提供したく、DLBSN東京のボランティアスタッフとして活動の場を提供し、今回はエッセーを書いてもらいました。
原文は末尾に掲載のとおり英語です。運営委員会にて翻訳させていただきました。
生年月日1954年8月27日 イリノイ州シカゴ生まれ。イリノイ州立大学を卒業され、1911年創設の米海軍訓練施設nacval Training Center Great Lakesに入営。 以後、米第7艦隊第7潜水艦部隊や太平洋艦隊潜水部隊、米海軍横須賀ベース勤務等をされた退役海軍将校です。 茶道を奥様(日本人)と共に嗜みます。
ジョージのエッセイ(日本語訳)
レビー小体型認知症についてのエッセイ#2
(ジョージ・スマトニーさんとご家族による)
診断を受けた当初から、正直に言って今でもレビー小体型認知症という診断にショックを受けています。私の医師も妻も、私と向き合い、支えてくれていることに感謝しています。
私にとって大きな問題は、もう運転ができないことです。ゴルフを楽しみたいし、以前のように普通の生活を送りたいのに、「きっと大丈夫だから、頑張って」という言葉ばかりで、実際のところどうなのか分からないのです。「大丈夫」という言葉の本当の意味がよく分かりません。薬が本当に効いているのか、それとも単に次の段階に移るだけなのか…正直、確信が持てません。
とはいえ、私は医師を信頼していますし、妻は本当に素晴らしく、私が現実から逸れないように支えてくれています。規則(社会のルール?下の文脈から)を守らせてくれる、まさに頼れる存在です。
いつ、どこで、また普通の生活を送れるのか、まだ分かりません。私はこの病気のことを、友人はもちろん、妻にさえあまり話さずに、自分の中にとどめてきました。以前のような生活に戻れていない現実もあります。それでも、また運転できる日が来るのかどうか、今は正直分かりません。
先ほども言ったように、妻も医師も最善を尽くしてくれていますが、時々、自分の人生から何かが削り取られていくように感じるのです。
私の話に耳を傾けてくれて、ありがとうございます。きっとまた、元の生活に戻れる日が来ると信じています。
これからこの病と向き合う方たちへ一つ言いたいのは、「あきらめずに頑張って、医師を信じて、流れに身を任せてください」ということです。
ジョージのエッセイ 英語原文[1]
[1]このエッセイは、Mr.George御本人とご家族の了解を得て掲載しています。