レビー小体型認知症(DLB)を発見したのは、小阪憲司先生(2023年3月16日ご逝去)です。この連載コラムでは、小阪憲司先生の業績を中心に、DLB診療の進歩について、医療・医学に詳しくない方でも理解しやすいように努めて記述していきたいと思います。(文責:鵜飼克行、総合上飯田第一病院・老年精神科・部長)
連載:第2回
はじめに(後編)
本コラムを連載するにあたり、筆者(鵜飼)と小阪憲司先生の関係について、簡単に触れておきます。
小阪先生は1966年から1975年まで、筆者の大学医局(各大学医学部で、同じ診療科の医師らで構成される組織の単位:医局の統括者を「教授」と言います)である名古屋大学医学部精神科に所属していました。
筆者が精神科医になったのは1995年の春で、老年精神医学(認知症診療)を自分の専門と決めて研修を始めたのは1999年の春からです。
小阪先生は2000年頃、名古屋大学医学部精神科の神経病理学研究室(病気で亡くなった方の脳を調べて、その神経組織の様子や変化などを研究する部署)で、同室研究員を対象に、時々講義を行っていました。
筆者は2008年頃から、小阪先生に個人的にも教えを請うようになりました(名古屋と横浜の間を新幹線で往復しました:この頃の小阪先生の活動の本拠地は横浜でした)。12年以上に及ぶメールでのやり取りも膨大な量で,そのほとんどは、紙媒体にして記録・保存してあります。

連載第2回はここまでとします。また、お会いしましょう。
管理人からの小ネタ:名古屋大学病院勤務、守山荘病院アルバイト時代の話はコチラから。
2015年4月13日 小阪先生インタビュー Medical Note様サイトへ